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第75話:共依存の怖さ

昨日放送のNHK「クローズアップ現代」を観た。
題名は、
「終わらぬイラク ~高遠菜穂子さんの6年~」。

内容の概略は、以下の通り。

 2004年(平成16年)、
 イラク戦争で、イラクへの渡航自粛勧告と
 退避勧告が出ている最中に起きた、
 日本人人質事件。
 その人質の一人が、高遠さん。
 事件首謀者は、日本政府にイラクからの
 自衛隊撤退を要求。
 
 当時、彼女達は勧告を無視してイラク入りし、
 ボランティアとして活動中に、人質となった。
 そんな彼女達を救うために国費を使うのは無駄、
 という論調が強く、「自己責任」論という言葉が
 日本で盛んに使われた。

 人質から解放され、
 日本に帰国した彼女とその家族へ、
 日本人からバッシングがあびせられる。
 彼女は、生きて帰って来てはいけなかったのだと、
 思いつめ、自殺を考えた。
 自殺を思いとどまらせてくれたのは、
 イラクで彼女が援助したイラク人達から届けられた、
 感謝のメールだった。

 彼女は、今も、当時のトラウマを抱えながらも、
 自分と向き合い、日本人と向き合い、
 イラクへの援助の後方支援をしている。


私同様、心の問題で自分と向き合っていることと、
彼女に向けられたバッシングの問題が、
私をこの番組に釘づけにさせた。

平成16年というと、
私は、休職して1年位が経過した頃。
あまり食欲がない状態から、
一気に過食状態へと変化していた頃。

世間のニュースにそれほど関心はなかったが、
この件は記憶している。
どういう感想を持っていたかまでは憶えていない。

高遠さんは、一人でも多くの
イラクの民間人を救うために、
退避勧告が出ているにもかかわらず、
活動を続けた。
彼女には、それだけ強い意志があったようだ。

そんな、他人の,しかも他国の援助を
ボランティアでしている人が、
自分の命を絶つことを考えさせるほどのショックが、
どれほどの大きさだったのか、想像もできない。

この番組を観ていて、
私は、バッシングした人達を非難したくなった。
そういう強い衝動にかられた。

最後に、この番組のゲストのジャーナリストの
江川紹子さんが言った。
「皆が同じ意見を持てとは言わない。
色々な意見があって良いと思う。
ただ、当時、彼女を非難した人達が、
どれほど彼女のイラクでの活動のことを
知っていたのか?。
まず、それを知った上で、
意見するべきだったと思う。
それは、今後の私達への教訓。」

江川紹子さんは、オーム真理教の事件の取材で有名。

私は、この言葉を聞いて、その通りだなと思った。
そして、私が、彼女をバッシングした人達を、
非難したい衝動にかられたことは、
共依存の表れだろうなと思った。

他人との間の境界線がしっかりしていれば、
まず、冷静に状況確認してから意見できる筈。
でも、それをせずに、衝動にかられて非難する。
私は、共依存の傾向を持っているから、
境界線に注意しなければいけない、
と意識していても、わき上がってくる衝動の方が強い。
それを実感した。

当時のことの仮定の話をしても仕方がないけれど、
おそらく、私も、高遠さんを非難していただろうと、
思わさせられた。
この番組を観て感じたのと同様に、衝動にかられて。
正論を言って、格好つけようとしただろうな、と思った。
遠い安全な日本で。

高遠さんの命がけの活動を評価していたイラク人が、
結果的に彼女の命を救った。

共依存は本当に怖い。
自分の意識していないところで、他人に被害を与える。

今、私は、自分を客観的に見る、
もう一人の自分を意識できるのだが、
この共依存の衝動に対しては、
あまり機能していないようだ。
と言うより、衝動が大きいのかも知れないが。
ただ、後で、こうして、それが共依存であったと、
気がつくことができる力はあるようだ。
それは進歩だと思う。
また、このブログを書いたからこそ、
この、もやもやした衝動を整理できたのかも知れない。

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テーマ : AC(アダルトチルドレン) - ジャンル : 心と身体

コメント

こんばんは

この事件、よく覚えています。
私も当時批判的な眼で見ていた覚えがあります。

以前、高遠さんと一緒に人質になっていた今井さんの
その後を取材した記事を読みましたが、
改めて考えてみると、この人たちの方が、
よっぽど自分の頭で考えて自分の足で行動しているな、と思います。

私の場合、周りの意見にすぐ同調してしまうのは、
単に自分で考えることをしなかったから。
もしかすると、同じようにただ合わせるだけだった人も
多かったのではないかと思います。

当時は、まるでいじめの構図そのものでしたね。

けいさんへ

コメントありがとうございます。

同感です。
私を含めて、バッシングした人達よりも
高遠さん達の方が、自分の意思を
貫いていると思います。

それなのに、結果的に、
高遠さん達の方が追い詰められてしまう。
こんな理不尽な話はないと思います。

そして、私もバッシングした側だったであろう、
と思うと情けなくなります。
ただ、そのことに気づけたことが救いです。
自分と向き合っていなければ、
まず、気づくことはなかっただろうと思います。

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とれっく

Author:とれっく
40代の男性会社員です。幼い頃から説明できない不安といらだちを抱えてきました。最近、その根っこにACがあることを知り、ACからの回復を目指しています。広島県に住んで20年近いエセ広島人。

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